エリシオンプレステージ3.5インプレ

インプレというほど車に詳しくありませんが、いち素人の感想として読んで頂けたらと思います。

 

先ず、納車されてエンジンをかけた時のエンジン音が衝撃でした。

セル音はまあ普通のホンダのセルの音なのですが、その後のエンジン音が迫力のあるV6の音なのです。

と言っても、トヨタ車辺りの優雅なV6の音ではなくて、もっと低くて吠える様な始動音。言い替えたらレーシーで、よく回るし走るんだぞゴラー! 見たいな音。

高級車ながら、いかにもホンダらしい音です。

まずこの音にノックアウトです。

 

で、スルスルと走り出すのですが‥

あれっ!?

これが300馬力の出だし??

ってくらいフツーの加速です。

決して遅くはありませんが、速くもありません。

レジェンドと同じエンジンだそうですが、エリシオンの車重のせいでしょうか。

 

その後色々試して見ましたが、3.5Lながら高回転型のエンジンのようで、その性能を発揮するのは3000回転以上のようです。

なので、グイとアクセルを踏み込めば、そりゃあもう凄まじい加速をします。

しかし、普段走行は3000回転までで事足りてしまうので、そんな走りでは特に速い訳でなくフツーです。


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 しかし、低回転時でもアクセルのレスポンスは流石にV6 3.5Lですね。

チョッと追い越したい時は、少しアクセルを踏むだけで音もなくスルスルっと加速します。2Lクラスの様なもたつき感は皆無です。

それと、3000回転以上の「くうぉーん」っていう音が直列のもがく様な音と違いカッコいいですね。

  

あと、会社の同僚がエスティマ3.5に乗っているのですが、室内エンジンの静かさは断然エリシオンの方が上だと言っておりました。

アクセルを踏むと微かに聞こえてくるV6の音が心地よいです。

ただ、ロードノイズはよくひらいますね。サスなどを通して響いて来る感じです。

エンジンが静かな分、そっちが気になります。 

 

ミニバンらしからぬコーナリングです。

18インチ50扁平タイヤにダブルウィッシュボーンサスの恩恵でしょうか。

車高が1.8メートル近くあるのに殆んどロールせず、セダンのようにスイ~と曲がってゆきます。

 

サスはクラウンのようにフカフカではありません。

かと言って突き刺すようなショックなどなく、その辺りは実に上手く吸収してると思います。

適度に硬いのがコーナリングなどに貢献してると思うし、かといってスポーツカーのようにカチカチでもない。

上手く言えませんが、硬いけど、硬さを感じさせない、けどコーナーなどはシッカリ踏ん張る。

乗り心地は良いと思います。これ以上固くても柔らかくてもダメで、実にバランスが取れてると思います。

 

このダブルウィッシュボーンサスが車内空間を犠牲にするそうで、その分シートアレンジなどに制約があるようですが、考え方によってはシートアレンジなど使い方は限られるし、エリシオンだってシートを前にすれば十分に荷物は積めます。

だから、ミニバンだけど加速や旋回など走りも楽しめるのがエリシオンの魅力なのでしょう。

ヴェルファイアーにこの走りは絶対無理だし、ヴェルの車内も見ましたが、確かに豪華ですが、座席が大型すぎて逆に室内が狭く圧迫感がありました。

 

シートの作りが3列目までしっかりしています。自分は7人乗りにしましたが、これなら2列目もベンチシートでも良かったかな。

エスティマの3列目など、例え収納式でも許せません。

ただ、ココで欠点一つ。

2,3列目シートのシートベルトがやりにくいようです。

ベルトのホルダーが座席の内側にあり非常に留めにくいそうです。

運転席は座席の外側にあるのに。

どうしてここに付けたの? ホンダさん!!

 

ホルダーがお尻の裏

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前シートはホルダーが腰の横
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右側手動スライドドアと前席ドアの開閉が重いです。新車の時はどうだったのでしょうか。

特に雨が降った後の開け初めは、ドアがボディーに張り付いた感じで子供の力では無理です。

 

5速オートマのミッションですが、昔のホンダ車から比べたら本当にオートマの性能は良くなりました。

昔のホンダ車はオートマ変速のショックが大きくて安っぽかったのですが、このエリシオンについては、加速の仕方によってはショックはほぼ皆無です。

言い替えれば、加速の仕方によってはカクッって鼓動を感じます。この辺は抜かりなく完璧なトヨタ車などに比べてホンダ車ならではのご愛敬。。

アクセルを踏んで加速してゆくと、ギアの各レンジで次へのシフトアップにエンジン回転数を引っ張り過ぎてる感じがあります。

ここで引っ張りたくない為にシフトアップ時に意図的にアクセルを少し戻したりすると変速にショックがある様です。

発進時はアクセルを踏み込んだら、後はその開度を一定にしてクルマ任せに加速してゆくと実にスムーズに変速していってくれます。

そのような加速は各レンジ引っ張るので割りとキビキビした加速となりますが、それも『走り』を意識したクルマゆえの味付けなのでしょう。

 

気になる燃費は、

高速走行は10km/lくらい。

街中の結構信号停まる系で、

夏場で6km/l前半。

冬場は6km/l後半。

これが例によって3000回転を越えるような運転を調子に乗ってしていると、たちまち5km/l代に突入します。

 

子供2人の家族4人ですが、遠出もチョイ乗りも十分にこなしてくれます。

ただ、駐車場が狭い時がチョッと辛いのと、駐車枠から飛び出してしまう時もあるので、そんな時は当てられそうで心配です。

 

サイズの割にはヴェルファイアーみたいに大きく見えないので、そのあまり目立たない佇まいが良いです。後ろなどは普通の乗用車な見た目ですもんね。

フロントは遠目に旧アルファードみたいで、

「あれ?アルファード?‥ あ、小さい。エリシオンだった」みたいな。

でもその見かけから、乗ったらみんな「うわ~

広いなあ!」って言ってくれます。

 

たまに駐車場で新型オデッセイと並ぶ時があります。

確かにあちらは最新でカッコいいです。

ただ、部分的に見るとエリプレの方が古いけど作りはシッカリしてる感じ。

車体も一回り大きくて風格を感じます。

 

まあ、速いけど、その余裕はあるけど優雅にゆっくり走るのが自分は気持ち良いです。

とことん静かで心地よいV6サウンドと、でもスルリと加速する走行性能。

燃費が悪くて税金もバカ高いけど、それ以上の満足感がありました。

 

高年式車なので、これからの維持費が心配ですが。

 

オーディオ類については、純正ではやはり納得出来なかったので、これからいじって行きたいと思います。